当社のフレッシュな1年目社員が挑戦した「巾木モルタル金鏝(かなごて)仕上げ」の作業に密着しました!
ベテラン職人の手元で日々成長している若手が、どんな壁にぶつかり、どんな技術を学んでいるのか、その様子をお伝えします。
巾木(はばき)って、どこ?
「巾木」という言葉を初めて聞く方もいるかもしれません。巾木とは、床と壁の境目に設ける、帯状の部分のことです。
通常、室内では木製のものが使われますが、駐車場や倉庫、工場などの土足で歩く場所や水を使う場所では、耐久性の高いモルタル製の巾木を左官が仕上げます。
この巾木があることで、壁の下部を汚れや衝撃から守り、水洗いなどの清掃もしやすくなる、実はとても大切な役割を果たしているんです。
1年目、最初の難関「真っ直ぐな線」
今回、1年目社員が任されたのは、このモルタル巾木の「金鏝仕上げ」です。
巾木は、幅が狭く、床と垂直な「立ち上がり(壁面)」と、そこから少し角度をつけた「天端(てんば:上面)」を、一直線で綺麗につなぐ必要があります。
しかし、モルタルを鏝板から取る、壁に塗り付ける、そして最終的に磨き上げるという一連の動作が、1年目にとっては全てが難しい挑戦です。
特に、コテを均一に動かし、モルタルの厚さを一定に保ちながら、水平・垂直を出す作業には苦戦していました。少しでもコテの角度がブレると、ラインが波打ってしまったり、ムラができたりしてしまいます。
「モルタルが柔らかすぎると垂れてくるし、硬すぎるとコテが引っかかる。ちょうど良い『練り』具合を見極めるのが難しいです!」(1年目社員 談)
ベテランの指導と、鏝(コテ)の動かし方
何度もやり直しをしながら作業を進める中で、ベテラン職人からの指導が入ります。
「コテを動かすのは、モルタルを『押す』んじゃない。『引く』ように、優しくなでるように動かせ。」
このアドバイスで、彼のコテの動かし方が少しずつ変わり始めました。力任せに押さえつけるのではなく、モルタルの性質を感じ取りながら、優しく、しかし確実に対話するようにコテを扱う。
これが、まさに左官の「技」なのだと、改めて感じた瞬間でした。
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